エストニア・タリン発, April 06, 2024 (GLOBE NEWSWIRE) -- エストニア気候省 (Ministry of Climate) は、同国の掲げる「2030年までに再生可能エネルギーを100％にする」という目標の達成に向け、エネルギー会社ゼロ・テレインと覚書 (MoU) を締結した。 この協力により、ゼロ・テレインは政府と緊密に連携し、資金確保の支援や市場課題への対応など、エストニアにおける揚水エネルギー貯蔵 (PHS) プロジェクトの実現を可能にするソリューションを考案していく。

さらに、ゼロ・テレインは、エストニアにおけるゼロ・テレイン・プロジェクトの開発と技術輸出をサポートするために、国の応用研究プログラムから198万ユーロ (約3億2,454万円) の助成金を受ける。

ゼロ・テレイン・パルディスキー500MW (Zero Terrain Paldiski 500MW) 地下長期エネルギー貯蔵プラントは、従来のPHS技術を大幅に進歩させたものであり、平地であってもどこにでも建設可能となっている。

ゼロ・テレイン・パルディスキーは、同国のエネルギーシステムにおける注目すべきマイルストーンを表すものである。 パルディスキー揚水エネルギー貯蔵プラント (Paldiski Pumped Hydro Energy Storage plant) は、EUの共通利益プロジェクト (PCI プロジェクト) である。 これは、バルト海北部地域で唯一のグリーンフィールド揚水式水力エネルギー貯蔵プロジェクトであり、国内最大の施設でもある。

「覚書への署名は、クリーンで安全なエネルギーの未来に向けたゼロ・テレインの旅における重要な一歩です。 私たちは、大規模で長期間のエネルギー貯蔵がなければ、再生可能エネルギー主導のエネルギーシステムはあり得ないと信じています。 このコラボレーションは、エストニアの再生可能エネルギー情勢における前向きな変化を推進するための協力とコミットメントを意味します」と、ゼロ・テレインの創設者兼最高経営責任者 (CEO) であるピープ・シータム (Peep Siitam) は述べている。

エストニア初の長期エネルギー貯蔵プロジェクトであるゼロ・テレイン・パルディスキーは、2022年12月に主な建設許可を取得した。 同国初の揚水発電所の建設は2025年に開始される。 12時間の公称運転サイクル中、ゼロ・テレイン・パルディスキーは6GWhの電力を送電網に生成し、これはエストニアの全世帯の1日の平均消費量を若干上回る量となっている。

ゼロ・テレインは国の応用研究プログラムから198万ユーロ (約3億2,454万円) の助成金も受けている。 シータム氏によると、この助成金はゼロ・テレイン・モジュラー設計の開発、他国での開発活動の開始、エストニアのゼロ・テレイン・パルディスキーへの新規投資家の参加に使用される予定だという。

エストニア・ビジネス・イノベーション庁 (Estonian Business and Innovation Agency) のエネルギー専門家であるアルボ・レイノ (Arbo Reino) は以下のように述べている。「ゼロ・テレインは大規模なエネルギー貯蔵技術を開発しており、従来のPHS技術のこのような大幅な進歩により、エストニアやその他の国がより広範囲に再生可能エネルギーに切り替えることができるようになります。

長期エネルギー貯蔵 (LDES) 容量に対する世界的なニーズは否定できません。 2040年までに世界中で85～120TWh-時間のLDESが必要になる (McKinsey、2021年) ため、特に地理的な制限により従来のPHSの導入が不可能であった地域において、当社の技術とプロジェクトへの関心が高まっています」とシッタム氏は説明している。

ゼロ・テレインは、エストニアのエネルギー会社ASアレクセラ (AS Alexela)、バルト海ポーランドの再生可能エネルギー会社であるサンリーAS (Sunly AS)、ヴールOÜ (Vool OÜ)、コンビウッドグループOÜ (Combiwood Grupp OÜ)、ウォームストンOÜ (Warmeston OÜ)、ロニヴァーラOÜ (Ronnivara OÜ) によって共同所有されている。

報道担当者向け問い合わせ先および詳細：Hedwig.Meidra@zeroterrain.com

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